ガスコンロの火をつけようとしたら、チチチと音が出るものの火がつかない、火花やガスは出るけど火が出ない、片方だけ火がつかない、といったことありますよね。
火は出ないけどガス臭くなるため、ガス漏れにより爆発するんじゃないかと心配にもなることも…。
今回は、ガスコンロの火がつかない原因をはじめ、原因に適した対処法を紹介します。
ガスコンロがチチチと鳴るけど火がつかない原因は、本体の電池切れやコンロ部品の汚れや設置ずれ(特にバーナーキャップ)などがほとんど。慌てずに確認して対処してくださいね!
ガスコンロの火がつかない原因を探る
ガスコンロの火がつかないときは、まずは片方だけつくのか、全部つかないのか、などの状態を確認し、それぞれのよくある原因から探っていきましょう。
- 最初にチェックすべきこと
- 片方だけ火がつかないとき
- すべての火がつかないとき
最初にチェックすること
まずはじめに、ガス栓は開いているか確認しましょう。
次に2口のガスコンロの場合、片方だけつかないのか、それとも両方ともつかないのかを確認しましょう。
片方のコンロの火がつかない場合
部品の汚れや水濡れが原因で、安全装置が作動して火がつかなくなっている可能性があります。
片方のコンロの火がつかない場合、部品に汚れがついていないか、水などで濡れていないかを確認してください。
すべてのコンロがつかない場合
すべてのコンロの火がつかない場合は、ガスコンロだけでなくほかのガス機器が使えるかどうかを確認しましょう。
すべてのガス機器が使えない場合は、何らかの理由でガスの供給がストップしている可能性があります。
点火時に火花が出るか
次に、ガスコンロの点火時に火花が出ているかも確認しましょう。火花が出ないときは電池切れが原因の場合もあります。
バーナーキャップという部品がずれているときも火がつかないことがあるので、この場所も確認しておきましょう。
エラーコードの表示の有無
機種によっては、エラーコードがでるタイプもあります。ガスコンロが故障していると表示されるものなので、取扱説明書を確認してみてくださいね。
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【症状別】ガスコンロの火がつかないときの対処法
ガスコンロの火がつかないとき、自分でできる12の対処法を原因とあわせてご紹介します。
ガスコンロ本体の電池切れ
バーナーキャップの水濡れ
バーナーキャップの設置ズレ
ガスコンロ部品の汚れ
正規品以外のアイテム使用
チャイルドロックをかけたまま
使い方の間違い
ガスのゴム管の破損
ガス栓が閉じたまま
ガスメーターの栓が閉じたまま
災害時の安全装置作動中
ガスコンロの故障
コンロ本体の電池切れ
ガスコンロのスイッチを押してみて、すべてのコンロの火がつかないときは電池が消耗して残量が少なくなっているかもしれません。
電池の残量が少なくなると、スイッチを押すとチチチやピーなどのブザー音は鳴っても点火しないことが多く、残量がなくなるとチチチという音もしなくなります。
電池交換を知らせるランプが点灯している場合は、電池を新しいものに交換し、正しくセットしてください。
バーナーキャップの汚れや水濡れ
バーナーキャップが汚れていたり、吹きこぼれや水で濡れたりしていると火がつかないことがあります。
バーナーキャップが冷めていることを確認したら取り外して掃除し、再度セットして火をつけてみましょう。
水濡れが原因の場合、鍋についた水がバーナーキャップに付着して安全装置が作動して火がつかなくなっています。
鍋の外側やバーナーキャップの水気を拭き取って火をつけてみましょう。
バーナーキャップが正しく設置されてない
ガスコンロの掃除を行った後などに多いのですが、バーナーキャップがきちんとセットされていないと火がつかないことがあります。
バーナーキャップが浮いていたり裏返しにセットされていると火がつかないので、指定の位置にセットされるように調整しましょう。
コンロの部品が汚れたまま
ガスコンロの部品が汚れていると、火口が目詰まりして火がつきません。
部品を外したら掃除して汚れを取り除き、水気がなくなっていることを確認してから火をつけてみましょう。
掃除しても火がつかない場合は、温度センサー部分が汚れている可能性があります。
水を含ませて固く絞った布などで拭き取れば簡単にきれいになるので、冷めていることを確認してから掃除しましょう。
正規品(純正品)以外のアイテム使用
ガスコンロによっては、正規品(純正品)以外のアイテムを使うと火がつかないことがあります。
汚れ防止シートなどのアイテムを設置してから火がつかない場合は、故障などのトラブルを防ぐために使用を中止し、取扱説明書を確認して使えるアイテムがあるかを確認しましょう。
チャイルドロックをかけたまま
子どもの事故防止にチャイルドロックがついているガスコンロの場合、チャイルドロックがかかっていると火がつきません。
たいていは目で見てすぐに分かる機種が多いのですが、場所が分からない場合は取扱説明書を確認してロックを解除しましょう。
使い方に誤りがある(何ものってない、焼き網をのせたなど)
特にセンサーがついたガスコンロですが、焼き網調理など機種によっては注意しなければならない使い方があります。
全口にセンサーがついているようなガスコンロの場合、間違った使い方をすると損傷を予防するために火がつかないようになっているんです。
機種によって使い方が異なるので、焼き網調理などができるかどうかは取扱説明書を確認してくださいね。
ガスのゴム管の損傷(折れ曲がるなど)
ガス栓とガスコンロをつなぐゴム管が損傷しているとガスが通りにくくなるので、火がつきにくくなってしまいます。
見た目で損傷がはっきり分かる場合はすぐに交換しましょう。
見た目で損傷が分からなくてもゴム管は劣化してしまうので、7年経っているなら交換することをおすすめします。
ガス栓が閉まったまま
冒頭でもお伝えしたように、ガス栓が閉まっていると当然火はつきません。
私はたまにやってしまうのですが、普段ガス栓を閉めないのに急にガス漏れが気になってガス栓を閉め、翌日閉めたことを忘れて焦ることがあります。
また、自身が触っていなくても家族が閉めることもあるので、はじめに確認して閉まっていたら開けましょう。
ガスメーターの栓が閉まったまま
ガスコンロだけでなく、ほかのガス機器も使用できない場合は、ガスメーターの栓が閉まっている可能性があります。
ガスメーターの場所は家によってさまざまですが、屋外にあることが多いので確認してみましょう。
マンションなどの集合住宅の場合、玄関脇や廊下などの扉の中に。戸建ての場合は玄関や浴室付近に設置されていることが多いですよ。
開栓方法が分からない場合は、ガス会社に問い合わせてみましょう。
災害時の安全装置作動によるガス供給の停止
ガスの使い方に異常を検知したり、大きな地震があったりしたときはガスの供給がストップされるようになっています。
ガスメーターのランプが点滅していればガスの供給が止まっています。異常がなければ復帰ボタンを押せばまた使えるようになりますよ。
コンロ本体の故障
上記でご紹介してきた方法でも原因が分からない場合は、故障している可能性があります。
お使いのガスコンロは長く使っていますか?ガスコンロの寿命は10年ほどだといわれているので、買い替えを検討してみましょう。
ガスコンロの火がつかない原因がわからないときの対処法
原因がわからないときやガス機器が故障しているときなどの場合、自分で対処するのは難しいのでガス会社などに連絡することをおすすめします。
ガスコンロが故障している可能性がある場合は、購入したお店や機種のメーカーに連絡を。
賃貸物件に元々設置されていたガスコンロの場合は、ガスコンロは貸主のものなので大家さんや管理会社へ連絡するようにしましょう。
(関連記事:ガスコンロの交換はどこに頼む?自分でできる?費用相場や注意点を徹底解説)
まとめ
ガスコンロの火がつかない原因は、主にガス栓が閉まっている、部品が汚れている、水で濡れている、電池切れの場合がほとんどです。
なかでも、部品の汚れで火がつかないことが多いので、定期的にガスコンロを掃除することをおすすめします。
ガス管の損傷や劣化の場合、ガス漏れにつながり大変危険なのでこまめにチェックし、調理の際は火が当たらないよう注意しましょう。
原因が分からない場合や故障の可能性がある場合は、ガス会社や購入店、メーカーなど専門の業者に相談してみてくださいね!