換気扇の異音がうるさい

リフォーム

換気扇の音がうるさい!異音の原因と対策を徹底解説

キッチンの換気扇(レンジフード)をはじめ、お風呂やトイレ、洗面所などの換気扇から「ゴー」「キュルキュル」「カタカタ」などのうるさい異音を感じたことはありませんか。

換気扇から出る音の種類により、原因が異なるため、よく耳を澄ませて確認してみてください。

今回は、うるさい換気扇の異音の種類別に原因と対策をご紹介します!

  • ゴー・ブォー…ホコリや油汚れ
  • キュルキュル・チチチチ…オイル不足
  • ジー・ジジジジ…サビ
  • カラカラ・カタカタ…モーターの軸ズレ
  • キーン・キー…経年劣化、故障など
  • ポコポコ、パタパタ…室内外の気圧差や風(正常な音)

換気扇の問題のない正常な音や異常音の予防法、プロに依頼すべき場合の音・ポイントなどもまとめたので、あわせてご参考ください!

うるさい換気扇の異音の原因と対策(種類別)

換気扇(レンジフード)からの異音・うるさい音別に原因と対策を以下のとおりまとめました。

異音原因対策
ゴー ブォー油汚れ ホコリ掃除
キュルキュル チチチチオイル不足オイル塗布
ジー ジジジジサビ交換
カラカラ カタカタモーターの軸ズレ修理 交換
キーン キー経年劣化 故障換気扇の交換

使用頻度が高いキッチンやトイレ、お風呂、洗面所の換気扇は、不具合が生じやすいので意識してときどき音を確認しましょう。

『ゴー』『ブォー』は油汚れ

油で汚れやすいキッチンの換気扇は、プロペラやファンが汚れると『ゴー』『ボー』『ブォー』というような音がするようになります。

ホコリと油が混じった汚れが付着するので、プロペラやファンが重たくなり、回転するのに負担がかかってこのような異音がするようになるんです。

キッチンの換気扇の掃除を怠っているときや、油を使った調理の頻度が高いご家庭に多い現象です。

対策

キッチンの換気扇は、こまめな掃除することで油汚れによる異音を防ぐことができます。

市販の油汚れに効果的な洗剤や、重曹やセスキ炭酸ソーダ、アルカリ電解水などアルカリ洗剤を使って落としましょう。

汚れがひどくて触るのが億劫でも、浸け置きで簡単に落とせますよ。

『キュルキュル』『チチチチ』はオイル不足

キッチンだけでなく、お風呂やトイレの換気扇でも起こるのがオイル不足による異音。

プロペラやファンの部分には、回転しやすいよう潤滑油が塗られています。

使用回数が多くなるにつれ潤滑油がすり減っていくため、『キュルキュル』『チチチチ』というような音がするようになります。

対策

プロペラやファンの軸部分にオイルを塗りましょう。

換気扇にも使える潤滑油は、お風呂でも使えるよう水がかかるような場所でも使えるオイルがおすすめです。

ホームセンターや通販で購入でき、自分で気軽に塗って対策することができますが、塗りすぎると飛び散るため適量を守りましょう。

『ジー』『ジジジジ』は内部のサビ

キッチンやお風呂の換気扇というように、湿気が多いところで発生しやすいのがサビ。

換気扇がサビてしまうと『ジー』『ジジジジ』というような異音が継続してするようになります。

対策

換気扇がサビてしまうと除去するのがむずかしいので、換気扇を交換するのがおすすめです。

サビの進行状況によっては一部の部品を交換するだけで良い場合もあるので、プロに相談して見てもらいましょう。

『カラカラ』『カタカタ』はモーターの軸ズレ

キッチン、トイレ、お風呂など、長年使用している換気扇に起こりやすい異音は、モーターの軸ズレが疑われます。

長年、継続して使用することでモーターの軸が変形したり破損したりすることでズレが生じてしまいます。

使い続けると故障や破損の原因になるのですぐに対策しましょう。

対策

モーターの軸ズレによるものなので、プロに相談して修理・交換してもらいましょう。

モーターは精密機械なので、自分で掃除したり修理しょうとしたりすると故障してしまうかもしれません。

モーター部分は水気厳禁。自分で掃除する場合は、表面を乾いた雑巾などでやさしく拭き取る程度に留めましょう。

『キーン』『キー』は経年劣化・故障

甲高い金属音は、経年劣化や故障によることが多く、常時使用しているトイレやお風呂の換気扇に起こりやすい異音です。

使用状況にもよりますが、換気扇の寿命は10年程度。10年ほど経っているのであれば、劣化、または故障を疑いましょう。

対策

10年経っていなくても使用頻度が高い場合は、換気扇から『キーン』『キー』という音がしたら劣化している可能性があります。

完全に故障して使えなくなってしまう前に、新しいものと交換しましょう。

自分で取り付ける場合は本体のみの価格ですが、業者に依頼する場合は、本体+工事費(7,000~30,000円ほど)がかかります。

うるさいけど正常かもしれない換気扇の音

換気扇(レンジフード)からうるさく感じる、気になる音はするけれどふつうに動いている場合、異常ではない場合もあります。

ポコポコ、ボコボコ

『ポコポコ』『ボコボコ』という音が、キッチンのレンジフードやエアコンからすることがあります。

最近の家は気密性が高いため、室内外の気圧の差によって発生する音なので、窓を開けたりレンジフード止めたりすると音が止まります。

パタパタ

レンジフードから『パタパタ』と音がする場合、外が強風であることが多いです。

風が吹いていないときには音がしなくて、風が強いときに音がするなら、強風が原因であると断定できます。

外の風がダクトに入り込んで音が発生するので、シャッターに防水の消音テープを貼ることで対策できますよ。

どうなる?換気扇の異音を放置した場合の影響

換気扇(レンジフード)から異音はするけれど、とりあえず動いているからいっか!と放置すると、故障や事故の原因になるのでおすすめできません。

  • 換気扇の劣化が早まったり故障したりする
  • プロペラやファンがいきなり外れることがあり危険
  • モーターから火花が出てホコリに引火する可能性

換気扇の劣化が原因で異音がしているのに使い続けた場合、故障する可能性が高いですしプロペラやファンがいきなり外れることもあるので危険です。

最悪の場合は、モーターからの火花がホコリに引火する可能性もあるので、火災の原因にもなりかねません。

換気扇から異音がするときは使用を中止し、原因を突き止め対策するようにしましょう。

参照:扇風機及び換気扇の経年劣化等による火災事故の防止について(注意喚起)

換気扇の異音を予防し、長持ちさせる方法

換気扇の寿命が近づいての故障はどうしようもありませんが、ホコリや油汚れが原因での異音、オイル不足での異音は防ぐことが可能です。

定期的に換気扇の掃除を行えば、異音を防ぐだけでなく運転効率が上がったり長持ちするようになったりと良いことづくめ!

換気扇を清潔に保つためには、できれば月に1回、長くても3~6か月に1度は掃除を行うようにするのがおすすめです。

換気扇の音がうるさいときに自分でできる対処法(参考動画)

換気扇の音がうるさいときに自分でできる範囲の対処法(簡易な修理、ファンの交換、ホコリ掃除など)の参考になるYouTube動画を紹介します。

換気扇内部の溜まったホコリ掃除をしたら無音になった例

パナソニック製の24時間換気システムのホコリ掃除をしたら、うるさい音が解消されたようです。パーツを取り外し、内部(見える範囲)のホコリを拭き取る、取り外したパーツの水洗いするのみ。

換気扇のファンを交換したら無音になった例

洗面所の換気扇のファンを交換することで異音が解消された例です。ファン自体はAmazonや楽天市場で購入でき、取り付けも10分程度あればできる簡単なものでした。

換気扇(レンジフード)の経年劣化による異音を修理により解決したDIY例

新品に交換するか迷ったレンジフードの異音を自分で修理することで解決した例です。モーターの取り外し、修理などを自分でするため、かなり本格的です。普段からDIYをやってる人向けです。

換気扇の異音がひどいときはプロに依頼しよう!

油汚れやホコリ、オイル不足以外の異音(唸り音や擦れる音はモーターの劣化の可能性が高いです…参照)は、プロに相談して対処してもらいましょう。

油汚れやホコリが原因だったとしても、自分で掃除して取れなかった場合は、ハウスクリーニングに依頼して落としてもらうのがおすすめです。

換気扇クリーニングの料金相場は、10,000~15,000円。換気扇の交換・取り付け工事の料金相場は、レンジフードで20,000~30,000円です。

また、レンジフードのファンやモーター、内部の故障や新品への交換等が必要な場合は専門業者に依頼しましょう。くわしくは「レンジフードの交換はどこが安い?工事費込みの相場や業者の選び方」のページをご覧ください。

まとめ

換気扇の音がうるさいときや異音がした場合、自分でできる対策は油汚れやオイル不足のみ。

  • ゴー・ブォー…ホコリや油汚れ
  • キュルキュル・チチチチ…オイル不足
  • ジー・ジジジジ…サビ
  • カラカラ・カタカタ…モーターの軸ズレ
  • キーン・キー…経年劣化、故障など

取り付けができる方は、経年劣化した換気扇を、自分で新しいものと交換することができます。

ボコボコ、パタパタというような音は、正常音である場合もあるので対策してみましょう。

モーターの軸ズレ、劣化や故障の場合、掃除しても汚れが落とせなかった場合は、換気扇の取り付けや交換を行う業者、ハウスクリーニングなどのプロに相談しましょう。

-リフォーム